刈られた雑草が宝物に!?
「イヌビエ」で紐(縄)を作ってみた
夏から秋、草刈り機で刈られてしまう雑草たち…。でも、その刈られた雑草、実は素敵なものに生まれ変わるんです!今回は、田んぼの横で悲しく横たわっていた「イヌビエ」を使って、丈夫で素朴な紐(縄)作りにチャレンジしてみました!
今回の主役「イヌビエ」ってどんな草?
この「イヌビエ」、一般的には「ヒエ」と呼ばれています。どこかで聞いたことありませんか?そう、あの雑穀米に入っている「ヒエ」の原種なんです。最近ではインコなど鳥の餌として知られていることが多いですよね。


さっそく作ってみよう!イヌビエ紐の作り方
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下準備:葉っぱだけにする
紐に使うのは、しなやかで繊維が強い「葉」の部分だけ。穂が付いた茎から、葉をしごくようにして丁寧に外していきます。
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バランスを考えて束ねる
今回は少し太い紐にしたいので、イヌビエの葉を2枚で1本の束にします。このとき、葉の向きを互い違いにするのがポイント!葉は根元が太く先端が細いので、向きを逆にして束ねることで、全体の太さが均一になります。
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紐を綯う(なう)
ここが一番のポイントであり、楽しい作業です!
1. 真ん中をクリップで固定すると楽チン!
2. 2本の束を、それぞれ同じ方向(時計回り)にねじります。
3. 右の束を、左の束の上に交差させます。
4. 「ねじって、交差」をひたすら繰り返します。
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葉を継ぎ足して長くする
葉が短くなってきたら、新しい葉を継ぎ足してどんどん長くしていきます。
1. 短くなった束に新しい葉を添えます。
2. 新しい葉も一緒に巻き込みながらねじります。
3. 飛び出た端は、反対側の束に巻き込みます。
💡 ちょっとしたコツ
葉の根元など、硬くて扱いにくい部分は無理に使わなくてOK!その部分はぴょんと外して、新しい葉を継ぎ足すのと同じ要領でリカバリーできます。
硬くてやりにくい部分は…
新しい葉を足してカバー!
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仕上げと完成!
最後に飛び出た葉の端をハサミでカットすれば、きれいな紐の完成です!今回は、また長さを足すかもしれないので、端は結ばずに保管しておきます。
何に使う?イヌビエ紐の活用法アイデア
🎁 ラッピングリボンとして
プレゼントに添えれば、素朴で温かみのある印象に。特別な贈り物になりますよ。
🌿 ガーデニングの誘引紐に
化学繊維の紐の代わりに。役目が終わればそのまま土に還る、地球に優しい使い方です。
💐 リースやスワッグの土台に
作った紐を丸めてリースに。ドライフラワーを飾れば、ナチュラルなインテリアが完成!
🪵 身近なものを束ねる
拾った小枝や新聞紙などを束ねるのにも便利。見慣れたものも、なんだかお洒落に見えませんか?
まとめ:ただの雑草が、特別な道具に
いつもは邪魔者扱いされてしまう雑草も、少し手間をかけるだけで、暮らしに役立つ素敵な紐に生まれ変わりました。イヌビエだけでなく、ススキやチガヤなど、身近なイネ科の植物でも作れます。
アレンジとして他の繊維を入れこんだりしてもオリジナル感が出ていいですよ!