【ヤブツルアズキの食べ方】小豆の原種で絶品お茶・赤飯・あんこ作り!達人が採集からレシピまで全解説

道端の小さな宝石、見つけた!
小豆のご先祖様『ヤブツルアズキ』の
採集&絶品レシピ完全ガイド

のびのびキャンプ隊 ざっきー

どうも~!のびのびキャンプ隊の【ざっきー】だよ!🍂
みんなが大好きなお赤飯やあんこに使われる「小豆」。
そのご先祖様が、実はその辺の野山に自生してるって知ってた?
今回は、その名も「ヤブツルアズキ」の魅力と、採って楽しい、食べて美味しい活用法を全部教えちゃうよ!

ヤブツルアズキとは?
小豆のルーツを知ろう!

【重要】野草を食べる前の大事な約束!

この記事を読んで野草に挑戦してみようと思ったみんな、ありがとう!でも、その前に大事な約束だ。

野草を食べる場合は、必ず自己責任でお願いするぜ!

少しでも「これ、本当にヤブツルアズキかな?」と自信が持てない植物は、絶対に口にしないこと! 安全に楽しむことが一番大事だからな!

【最重要】似ている植物に要注意!

ヤブツルアズキは特徴的だけど、野山には似た植物、特に有毒なものもあるから注意が必要だ。ここで代表的なものを紹介するから、しっかり覚えてくれよな!

植物名 見分けるポイント 危険度
ヤブツルアズキ さやは細長く、表面はツルツルか少し毛がある程度。花は黄色。 安全
キツネササゲ さやが茶色いビロードのような毛でびっしり覆われている。花も黄色で一番間違えやすい! 要注意
(食用ではない)
フジ(藤) 草ではなく「木」。ツルも太く木質。さやは大きくて硬く、中の豆には毒がある。 危険!
(豆は有毒)

特にキツネササゲは見た目がよく似ているから、さやの毛の有無をしっかり確認するのがポイントだ!

道端に潜む、食文化の原点

ヤブツルアズキは、僕らが普段食べているアズキ(小豆)の原種(ご先祖様)と考えられている野生の植物なんだ!日本中の野山や道端で、意外と簡単に見つけられるぞ。

夏から秋にかけて咲く鮮やかな黄色い花が目印。つる性で、他の草に絡みつきながら伸びていくんだ。この小さな野生の豆が、何千年もの時間をかけて、今の大きくて美味しい小豆になったって思うと、なんだかロマンがあるよな!

ヤブツルアズキの黄色い花
蝶々みたいな可愛い花が咲くよ
ヤブツルアズキの実がなっている様子
こんな感じに実ってます(笑)

野生ならではの特徴

栽培されてる小豆と違って、ヤブツルアズキには面白い特徴があるんだ。

  • 豆は直径2~3mmとすごく小さい!
  • 熟して乾燥すると、さやがねじれて弾け、豆を遠くに飛ばす!
  • 未熟な豆はインゲン豆みたいで、いんげんまめ感覚で食べても美味い!
未熟なヤブツルアズキの豆
完熟してないと黄緑色。インゲン豆みたいだろ?

採って楽しむ!
ヤブツルアズキ収穫のコツ

ヤブツルアズキを見つけたら、いよいよ収穫だ!
でも、ただ採るだけじゃない。ちょっとしたコツで、後の作業がグッと楽になるぞ。

① 収穫のベストタイミング

ヤブツルアズキのさやが茶色くカラカラに乾いてきたら収穫の合図だ。緑色のうちはまだ未熟だから、焦らず待とう。ただし、乾燥しすぎるとさやが勝手に弾けて豆が飛び散っちゃうから、その直前を狙うのがベストだ!

② 簡単!豆とさやの分け方(脱穀)

一つ一つ手でさやを剥くのもいいけど、たくさんあると大変だよな。そんな時は、このワイルドな方法がおすすめだ!

  1. 乾燥したさやを、丈夫な紙袋や布袋に入れる。
  2. 下に新聞紙やビニールシートを広げておこう。万が一袋が破れても、大事な豆が散らばらないから安心だね!
  3. 袋の上から足で優しく踏み踏みしたり、木の棒で軽くトントン叩いたりしてさやを砕く。
  4. 袋の中身をザルなどに移し、うちわや息でフーフー扇いで軽いさやだけを吹き飛ばせば、重い豆だけが残るぞ!

…とは言っても、ぼくは一粒一粒、手でさやから豆を取り出す地味な作業が結構好きだな!(笑) 無心になれていい時間なんだぜ。

③ 捨てないで!さやの活用法

豆を取り出した後のさや、まさか捨ててないよな?これも立派な自然の恵み。最後まで活用しようぜ!

  • 天然の土壌改良材に:
    細かく砕いて畑やプランターの土に混ぜ込めば、微生物が時間をかけて分解してくれて、土の栄養になるんだ。
  • 焚き火の着火剤に:
    カラカラに乾燥したさやは火付きが抜群!焚き火を始めるときの最高の天然着火剤になるぞ。キャンプでやるとワイルドでかっこいいよな!
焚き火の着火剤として使うヤブツルアズキのさや
乾燥したさやは最高の天然着火剤だ!

まずはコレ!香ばしさがたまらない
ヤブツルアズキ茶の作り方

小さい豆を集めるのは大変だけど、その価値は十分にある!まずは一番手軽に楽しめる「お茶」に挑戦してみよう!

用意するもの

  • ヤブツルアズキ(とりあえず一握り)
  • フライパン
  • お茶パック
  • 豆を砕くもの(ハンマー、ハンドプロセッサーなど)

① 豆を炒る

フライパンで2~3分、香ばしい匂いがしてくるまで軽く炒るんだ。焦がさないように注意な!

豆をフライパンで炒る

② 粉砕する

炒った豆をハンマーやハンドプロセッサーで砕く。今回は100均(220円商品)のハンドプロセッサーを使ってみたぞ!

③ お湯を注いで完成!

砕いた豆をお茶パックに入れて、お湯を注ぐだけ!写真だと分かりにくいけど、結構黒っぽい液体になるんだ(笑)

お湯を注ぐ

いざ、実飲!

見た目はちょっとアレだけど…飲んでみると、意外に悪くない!というか美味い! まさに「大豆茶」って感じの香ばしい風味で、ホッとする味だ。豆系のお茶って、だいたい大豆茶っぽくなるよな(笑)

おにっきー流「野草茶」ランキング!

  1. 1じゅず玉茶
  2. 2カラスノエンドウ茶
  3. 3ヤブツルアズキ茶
  4. 4ヨモギ茶

2位と3位はほぼ同格だけど、色の黒さでちょっとだけ順位を下げたぞ!

まだまだ楽しむ!
ヤブツルアズキ活用レシピ集

お茶だけじゃ終わらない!下準備さえすれば、ヤブツルアズキはもっと色々な料理に変身するんだ。

まずは下準備

豆の殻を柔らかくするために、一晩たっぷりの水に浸けておく。これは大豆や小豆と全く同じだね。ここまでやれば、準備はOK!

挑戦①:ヤブツルアズキのきな粉

なんとお茶で飲んだ後の豆ガラを、もう一度フライパンで3~4分しっかり炒って、冷ましてから再度粉砕する!これがなかなか手ごわくて粉にならない…焦げてるのか皮なのか?(笑)
でも、なんとか完成したのがこれだ! 自家製きな粉!皮が黒いから、みんなが知ってるきな粉の色とは違うけど、風味は抜群だぞ!

挑戦②:ヤブツルアズキの赤飯

小豆のご先祖様なら、赤飯が美味くないわけがない!
炊飯器にといだお米(2合)と、一晩水に浸けたヤブツルアズキ(2握り分くらい)を入れて、いつも通り炊くだけ!野生の豆の力強い風味が楽しめる、最高の赤飯になるぞ。

挑戦③:自家製あんこ

もちろん、あんこにも挑戦だ!時間はかかるけど、自分で作ったあんこは格別!

  1. 鍋でヤブツルアズキを煮て、一度茹でこぼす(アク抜き)。
  2. もう一度たっぷりの水で、指で潰れるくらい柔らかくなるまで1時間くらい煮る。
  3. 煮汁と豆に分け、鍋に豆と煮汁の一部、砂糖を入れて煮詰めていく。
  4. 焦げないように混ぜながら煮て、最後に塩を少々加えて完成!

このあんこを使って、蒸しパンに混ぜ込んだりするのも最高だ!

挑戦④:俺の呉汁(ごじる)

俺が密かに大好きな郷土料理「呉汁」!大豆をすり潰して味噌汁に入れるんだけど、これをヤブツルアズキでやるとどうなるか…。

  1. 一晩水に浸けたヤブツルアズキを、すり鉢(なければミキサー)で軽く粒が残るくらいにすり潰す。
  2. 鍋にだし汁と潰した豆を入れて煮立たせる。
  3. 大根や油揚げ、きのこなどの具材(今回は豚汁セットを使ったぞ!)を入れて柔らかくなるまで煮る。
  4. 最後にネギを加えて、味噌を溶き入れたら完成!

豆の濃厚なコクと香りが味噌汁に溶け出して、とんでもなく滋味深い一杯になるんだ。これは試す価値アリだぞ!

食べるだけじゃない!
ヤブツルアズキの遊び方

たくさん集めたヤブツルアズキ、料理に使うだけじゃもったいない!
この小さくて硬い豆は、昔ながらの遊び道具にもなるんだぜ。

① 優しい手触り「お手玉」作り

小さくて硬いヤブツルアズキは、お手玉の中身にピッタリ!程よい重さと、振った時のサラサラという音が心地いいんだ。

  • 用意するもの:ヤブツルアズキ(乾燥させたもの)、ハギレ布(10cm四方くらいを2枚)、針、糸
  • 作り方:
    1. 2枚の布を中表に合わせて、返し口を少し残して周りを縫う。
    2. 返し口から布をひっくり返して、ヤブツルアズキを8分目くらいまで詰める。
    3. 最後に返し口をコの字縫いなどで閉じたら完成だ!

いくつか作って、ジャグリングに挑戦してみるのも楽しいぞ!

② 癒やしのサウンド「波の音ボトル」

ペットボトルや竹筒にヤブツルアズキを入れると、まるで波の音みたいな癒やしのサウンドを奏でる楽器になるんだ。

  • 用意するもの:ヤブツルアズキ(乾燥させたもの)、空のペットボトルや乾いた竹筒
  • 作り方:

    作り方は超簡単!ボトルや筒に、ヤブツルアズキを3分の1くらい入れるだけ!

ボトルをゆっくり傾けてみてくれ。「ザー…ザー…」っていう音が、まるで海辺にいるみたいな気分にさせてくれる。キャンプの夜、焚き火を見ながらこれを聴くのが最高なんだよな。

さあ、君も
小豆のご先祖様を探しに行こう!

どうだったかな? ヤブツルアズキ、探してみたくなっただろ?
道端の小さな豆から、こんなにたくさんの美味しいものが作れるなんて、ワクワクするよな!
この秋はぜひ、身近な自然の恵みを探しに出かけてみてくれ!