【世界遺産 宮原坑】
日本の近代化を支えた
三池炭鉱の心臓部へ!
どうも~!のびのびキャンプ隊の【おにっきー】だよ!💪
今回は、日本の産業を根底から支えた超重要スポット、世界遺産「宮原坑」にやってきたよ!
「日本最古の鉄のやぐら」や「世界最大級のポンプ」の物語…ワクワクする話が満載なんだ。
しかもここも入場無料!さあ、日本の近代化の核心に迫る旅に出かけよう!
宮原坑の見どころを徹底解剖!
見どころ①:第二竪坑櫓(だいにたてこうやぐら)

見て、この丘の上に立つ巨大な鉄のやぐら!これが宮原坑のシンボルで、なんと現存する日本最古の鋼鉄製竪坑櫓なんだ。高さは約22m!😲 100年以上も前に、こんなに巨大で美しい鉄骨構造物が作られていたなんて、当時の技術力の高さに圧倒されちゃうよね。ちなみに数年に1回塗りなおしているそうだよ。
見どころ②:第二竪坑巻揚機室と命のルールブック

やぐらの隣に建つ、この美しい赤レンガの建物が巻揚機室だよ。🧱 この中に、やぐらのエレベーターを動かす巨大な巻揚機が、なんと1933年以来の姿で残ってる!

そして壁にあるこの看板を見て!これが当時の運転手さんたちの「命のルールブック」なんだ。安全ルールはもちろん、機械のスペック、地下との合図、労働時間まで全部がここに書かれてる。例えば…
- 「止め」(停止):合図1回
- 「巻き」(上げる):合図2回
- 「下し」(下げる):合図3回
- 「非常」(緊急事態):合図20回以上
入坑は午前7時半、昇坑は午後3時半以降…なんてことまで書かれてるんだ。この一枚から、当時の緊張感と安全への強い意識が伝わってくるよ。
おにっきーの豆知識!そもそも「石炭」って何がすごいの?
なんでこんなに巨大な施設を造ってまで、地面の奥深くから石炭を掘り出したんだろう? それは、石炭が当時の日本にとって「黒いダイヤ」と呼ばれるほどの宝物だったからなんだ!💎

(写真は万田坑で撮影。石炭・ボタ・コークスの比較展示)
石炭は、大昔の植物が地中で変化してできた「化石燃料」の一種。 これを燃やすことで、蒸気機関車を走らせたり🚂、船を動かしたり🚢、工場をガンガン稼働させたり🏭…まさに日本の近代化を動かすための、最強のエネルギー源だったんだ! 三池炭鉱で採れる質の良い石炭が、日本の急成長を支えたんだね。
三池炭鉱を救ったヒーロー!
團琢磨の起死回生の大決断

(写真は大牟田市石炭産業科学館で撮影)
宮原坑の物語には、一人のヒーローが登場するんだ。その名は團琢磨(だん たくま)! アメリカで鉱山学を学んだスーパーエリートで、三池炭鉱の最高責任者だったんだ。
彼が就任した頃、三池炭鉱は大量の地下水で水没し、閉山の危機に瀕していたんだ。もうダメだ…っていう絶体絶命の大ピンチ!😱
この状況を救うため、團琢磨は周りの大反対を押し切って、とんでもない決断をするんだ。それが、会社の年間利益が吹-飛ぶほど高価な、イギリス製の巨大ポンプ「デビーポンプ」の導入だったんだよ!
團琢磨が下した「デビーポンプ導入」という大決断の舞台こそ、ここ宮原坑なんだ! このポンプは、炭鉱全体の水を汲み上げる「排水の心臓部」として、まさに救世主となったんだよ。
闘いの痕跡をたどる
今はレンガ造りだったポンプ場も芝生になっていて、ちょっと寂しい感、、、 でも、やぐらの脇にあるこのレンガ塀のような遺構こそが、そのデビーポンプ室の一部なんだ! そして、やぐらの下をよく見ると、巨大なパイプ管の残骸が顔をのぞかせている。これが、かつて大量の水を汲み上げていた紛れもない証拠!

(ポンプ用の管が残っている)
ガイドさんによると、コンクリートで塞がれた竪坑の中は水が溜まっていて、「今はもう降りられない巨大な井戸になってる」んだって。想像すると、ドキドキするね…!

360カメラで ポンプがあったところから中を覗いてみたよ!!
ちなみに、兄弟分の万田坑のやぐらの下はこんな感じになってるんだ。構造の違いを見比べてみるのも面白いよね!

万田坑のやぐらの下側の違いは分かるかな??(撮影場所:万田坑)
今回使用したカメラは DJI Osmo360だよ
おにっきーの建築講座!レンガの積み方、違いがわかる?
宮原坑の建物を見て「レンガがきれいだな~」で終わったらもったいない!積み方を知ると、建物の「性格」まで見えてくるんだ。
【レンガの積み方で 強度 最強】イギリス積み (コレ!)
レンガの長い面(長手)の段と、短い面(小口)の段を、段ごと交互に積んでいく方法だよ。すごくカッチリして見えるよね!

【おしゃれなレンガの積み方】フランス積み
こっちは、同じ段の中で長手と小口を交互に並べる方法。リズミカルでおしゃれな感じ!

比較表で一目瞭然!
なんで日本の重要建物はイギリス積みなの?
明治時代、日本に建築技術を教えに来たイギリス人の先生たちが、「地震が多い日本には、絶対に頑丈な建物が必要だ!」と考えて、本国で一番信頼されていた「イギリス積み」を広めたんだ。 だから宮原坑がこの積み方なのは、「国の未来を支える超重要な施設だから、絶対に壊れちゃダメだ!」っていう、当時の強い意志の表れなんだね!
光と影:囚人労働と消えた第一竪坑
【宮原坑が語るもう一つの歴史】
日本の急速な発展という「光」の裏には、過酷な労働という「影」があったことも忘れてはいけないんだ。 宮原坑での初期の危険な作業は、三池集治監(今の刑務所)の囚人たちの労働によって支えられていたんだ。 今、カラフルな遊具がある公園が、昔は囚人たちの出張所だった場所なんだよ。
ちなみに、囚人たちが収監されていた三池集治監本体があった場所は、今の三池工業高校の敷地なんだ。外から眺めるだけならいつでも見学できるけど、敷地内に入りたいときは、高校の事務室で受付が必要だから気をつけてね!
第一竪坑(兄)
- 完成年1898年(明治31年)
- 主な役割人や資材の出入り口
- 櫓の素材最初は木製だった!
- 今完全に埋め戻され、痕跡もない…
第二竪坑(弟)
- 完成年1901年(明治34年)
- 主な役割石炭の搬出と排水
- 櫓の素材最初から鋼鉄製!
- 今世界遺産として残っている!
見て!たった3年の間に、櫓の素材が「木」から「鉄」に進化してる! 😲
この短期間で、より大きくて頑丈な施設を造る技術とパワーを日本が手に入れたってこと。まさに明治時代の爆速成長を象徴する兄弟やぐらなんだね!
絶対行きたい!
宮原坑のイベント情報
(引用元:大牟田の近代化産業遺産 公式サイト)
【11/3限定】宮原坑フェスタで盛り上がろう!
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毎年恒例の宮原坑フェスタが、2025年11月3日(月・祝) 10:00~15:00に開催されるよ!🎉 地元の子供たちによる勇壮な太鼓の演奏や音楽ステージ、竹馬やコマ回しみたいな懐かしい昭和の遊び、駛馬天満宮「うそ」の絵付け体験(先着100名無料!)なんかもあって、家族みんなで楽しめること間違いなし! 僕のお目当ては、もちろん「食とバザー」!😋 唐揚げ、焼き芋スイーツ、クレープまで、美味しそうなものがたくさん並ぶんだ。ハズレなしのガラポン抽選会もあるから、お腹を空かせて遊びに来てね!
【11/3限定】無料シャトルバスで世界遺産を巡ろう!

なんと、宮原坑フェスタ当日は、大牟田・荒尾の世界遺産をぐるっと巡れる無料のシャトルバスが運行されるんだ!🚌 大牟田駅を起点に、宮原坑、万田坑、三川坑跡、石炭産業科学館なんかを全部回れるから、車がなくても一日中楽しめるよ。これは利用しない手はないね!
【長期開催】世界遺産10周年記念!手ぬぐいスタンプラリー

世界遺産登録10周年を記念して、令和7年10月4日(土)から令和8年3月31日(火)まで、オリジナルの手ぬぐい(1枚1,000円)を使ったスタンプラリーが開催中だよ!🗺️ 宮原坑を含む8つのスポットを巡って、自分だけの記念手ぬぐいを完成させよう!

私のスタンプラリー手ぬぐい(完成)
歴史だけじゃない!
宮原坑のお楽しみスポット
お楽しみ①:炭鉱列車トイレとフォトスポット

駐車場にあるこのユニークな建物、なんとトイレなんだ!🚽 かつて走っていた炭鉱列車をモチーフにしていて、とってもかわいいよね。

その隣には、日付入りの記念撮影ができるフォトスポットもあるから、訪問の記念にぜひ一枚撮っていこう!SNS映えもばっちりだよ!
お楽しみ②:お土産も買える宮原坑入り口にある売店

見学が終わったら、敷地内にある売店にも立ち寄ってみてね。 宮原坑や三池炭鉱に関連するオリジナルグッズやお菓子、地元の特産品なんかが売っているよ。旅の思い出にぴったりのお土産が見つかるかも!
さあ、歴史の舞台へ!
基本情報&アクセス
宮原坑のすごさ、伝わったかな? 実際にこの場所に立って、日本の近代化を支えた男たちの熱気を感じてみてほしい! 行く前に、基本情報をしっかりチェックしておこう!
所在地 | 福岡県大牟田市宮原町1丁目86-3 |
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開園時間 | 9:30~17:00 (入場は16:30まで) |
休園日 | 年末年始(12月29日~1月3日) |
入場料 | 無料 |
アクセス | 🚗 九州自動車道「南関IC」から約30分(無料駐車場あり) 🚌 JR・西鉄「大牟田駅」から西鉄バス「宮原坑」下車すぐ |
おにっきーのヒント |
・無料のボランティアガイドさんにお願いするのが絶対オススメ!予約なしでもOKなことが多いよ。歴史の面白さが100倍になる! ・車で10分の「万田坑」とセットで見学するのが定番コースだよ! |